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2004.10.21

【書籍紹介】ホンモノの温泉は、ここにある

honmonoonsen

 ご存知、温泉博士こと、松田忠徳氏の著書です。今まで温泉に関する著書をいくつか執筆しておりますが、普段なにげなく入っている温泉について、そのシステムや現状などを的確に表していて非常に興味深く読ませてもらいました。そんな氏の最新の著書です。

 折りしも今年は、白骨温泉で起きた入浴剤混入事件を契機に、全国各地で温泉と表記しながら水道水を使い温泉として利用客に提供するなどの偽装事件も発覚し、改めて温泉に対する意識を再確認させられることとなりました。氏もこの著書の冒頭で、昨今の偽装事件に対し、ホンモノの温泉を明確に区別して、事の問題を明らかにしていきたいと記しております。書籍の中で紹介された新聞などの記事もここ一月くらいのものが多く、緊急な出版だったことが伺えます。

 私自身、”温泉”と表記されていれば疑いもなく脱衣場へと向かっておりましたが、そのお湯がどのような成分でどうやって処理されているのか、また掛け流しか循環式かなどの情報をもっと利用者に提供して欲しいという思いがありますね。成分については成分分析表が脱衣場などに掲げられているので、それを見れば判りますが、今のところそれだけしか知ることが出来ないのが現状なんですよね。まあ、松田氏も循環式を真っ向から否定しておらず、ある程度の衛生面での設備の整備はやむをえないところと書いてますが、同時にこういった施設が日本全国あちこちで出来ている様子には警戒を強めています。特に、道後温泉や有馬温泉といった、温泉で名高いところであいついで塩素殺菌に踏み切るという流れにあることにかなり批判をされております。私も道後や有馬には行きましたが、道後温泉の本館の歴史ある建物は今でも忘れられません。それだけに塩素殺菌に踏み切ったというニュースを聴いたときには正直がっかりしました。

 日本に長く続く温泉の文化ですが、現状の姿は本来の温泉の役目からはかけ離れたものになってしまっていると言わざるを得ません。もう一度、温泉の本質を再確認して、後世に残すべく再考していきたいところであります。

ホンモノの温泉は、ここにある光文社新書

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