永遠の旅路へ~ブルートレイン
毎日新聞:「ブルートレイン:「あさかぜ」「さくら」来春引退」
ついにこのときが来たというところでしょうね。というか、まだ走っていたのかというのが正直な感想です。もう10年ほど前、当時は大学生として長崎に住んでいた頃ですが、帰省の際にこのブルートレインを利用しました。長崎に住んでいながら「さくら」を利用したのはたった2回だけ。そのうちの1回は卒業して実家へ戻る際に最後ということで「さくら」を利用したというものでした。
子供の頃は「ブルートレイン」にそれなりの憧れを抱いていたものでした。運賃は決して安いものではありませんでしたが、今ほど航空運賃に割引がなかった時代、飛行機よりは安かったということもあって、まだ選択の余地が残っていた頃でしたね。そんなブルートレインの一番の憧れが食堂車でした。すでに在来線の特急から食堂車が消えていた頃だったので、わずかに残っていたブルートレインの食堂車は乗るたびに利用していました。
そんな食堂車も、ブルートレインからなくなってしまい、そのことからブルートレインに対する魅力をすっかりなくしてしまいました。おまけに昨今では航空運賃の割引合戦もあって、「のろい上にバカ高い」ブルートレインを選ぶということは、よほど列車そのものに目的でもない限りありえない状況であります。
それと、現在使用されている車両も30年が経ちかなりボロボロな状態。交代すべき時なんでしょうが、交代しようにもそれに見合った採算が取れるかどうかは全く疑問な状況とあっては、廃止もやむなしといったところでしょうね。
かなり古いモノですが(^_^;)、'85年の夏に九州へ行った際に「さくら」に乗りました。ブルートレインがまだ食堂車を営業してた頃の華々しい頃ですが、下関で撮った画像です。
東京から下関まで、客車を引っ張り続けてきたEF66。ここでお役御免です。
14系は今でも変わらない。
国鉄の末期まで活躍したEF30。
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コメント
ブルートレイン「さくら」「あさかぜ」廃止の記事を読んで、私も「ついに来たか」とも「一時代の終焉」とも思いました。
mattohさんの記事にもありますように、特に九州方面ゆきのブルートレインはもう「乗ってみよう」という気にはならないほど魅力がなくなってしまったように感じます。かつては憧れていた列車の衰退そして終焉は残念に思います。
さて、この件について自分のblogでも早速記事にしました。こちらにトラックバックを送信しましたので、ご理解ください。
投稿: Kaz-T | 2004.11.27 20:58
トラックバック貼らせていただきました。
今ではすっかり利用しなくなった九州のブルートレインですが、長崎の方はまだ行ったことの無い場所が結構あるので、無くなる前に一度「さくら」に乗って長崎行きたいと思っています。
投稿: P | 2004.12.02 23:19
こんにちは。コメント感謝です。
TBも数多くいただきましたが、それだけ今回のニュースは衝撃的なものであったことが伺えます。しかも、長い歴史のある2つの列車が揃って廃止となるということは、鉄道の世界でも大変大きな話題になったことと思います。
それにしても、「さくら」号は東京を18時に出ると、終着の長崎には翌日の午後1時過ぎに到着なんですね。飛行機でしたら朝一番の便で経てば十分午前中には長崎市内に辿り着くことができるわけですが、逆な言い方をすれば、それだけのんびりとした汽車旅ができる列車ということになりそうです。おそらくこれだけ長い時間列車の中で過ごすことができる列車は、日本の国内ではもはやこの「さくら」号くらいでしか体験することができないでしょうね。
投稿: mattoh | 2004.12.04 14:45