なかなか進まないイタリアの旅の記録ですが、ようやく列車で旅をした日について上げることが出来るようになりましたので、ぼちぼち始めるとします。ただ、いろいろと他に書くこともあるので、完結までにはしばらくかかりそうであります(^_^;)。
さて、イタリアの旅で一番のお楽しみの日がやってきました。4日目の9月9日、この日は日帰りでフィレンツェまで旅をします。もちろん交通手段は列車。やはり鉄道のある国へ来たからには、ぜひとも乗りたいですね。
乗車券ですが、出発前にイタリア国鉄のサイトから予約を入れておりました。現在では世界各国でネットを経由して列車の予約を行うことが可能になりましたが、どうしても言語の問題とかでなかなか足を踏み入れるのには躊躇してしまいます。幸いイタリア国鉄のサイトには英語もあるので、多少言葉に不慣れでも何とか予約を入れることが出来ました。往路はイタリア国鉄が誇る高速鉄道「ユーロスター」、復路は「エスプレッソ」と呼ばれる急行列車です。
ホテルを出てテルミニ駅へやってきたのが朝の9時前。テルミニ駅にはジプシーなどがいて治安に不安があるという話しを聞いておりましたが、思ったほど暗い印象はなく物騒な感じはありませんでした。あまり神経質にならなくてもよさそうですが、財布の中身を開けっぴろげにするなどの行為は避けた方がいいですけどね。

ローマ・テルミニ駅
そんなテルミニ駅ですが、「終着駅」という語源らしい一大ターミナルの様相でした。上野駅のような突端式の駅で、ホームには各方面へ向かう列車が出発のときを待っていました。我々が乗るユーロスターは9時半発。それまでホームに停車している列車の様子を眺めて過ごしましたが、そんな中新幹線によく似ただんごっぱなの赤い列車が目に留まりました。

新幹線に似ているETR450
この車両、ETR450という車両でイタリアの高速鉄道の基礎となった初期の高速車両です。プッシュプル方式の高速鉄道車両が多いヨーロッパにあって、このETR450は日本の新幹線と同様に電車方式を取っています。スタイルといい電源方式といい、明らかに日本の新幹線を真似したスタイルですね。
さて、我々の乗るユーロスターは行先表示機には掲示されているものの、乗り場が表示されておりません。ヨーロッパでは直前になるまで乗り場がはっきりしないというのがしばしばあるようですが、発車間際になってもなかなか表示がされず、このときは正直不安でした。ようやく乗り場が表示されたのは、出発する10分前。私達を含め、周りの乗客も一緒に動き出しました。
ホームに向かうと、流線型のスマートなスタイルの列車が入線してきました。


テルミニ駅に入線した「ユーロスター」
ユーロスターというと、ドーバー海峡を行き来するイギリスとフランスを結ぶ列車の方が真っ先に思い浮かびます。私もこちらには今から11年前の5月に乗りましたが、どちらも両端に電動車を繋いだプッシュプル方式の列車です。我々は乗車券に記された座席に座りこれで一安心。周りにはヨーロッパやアメリカからやってきた旅行者がいて、国際色豊かな車内でした。
10時30分、列車はテルミニ駅を後にしました。
しばらくはローマの市街地を走り、やがてのんびりとした田園地帯に入ると一気に加速し始めました。落ち着いたところで、車内を探検することにしました。目指したのはビュッフェ車。ビュッフェ車に入ると、数人の乗客が銘々注文をしておりました。日本でも以前は新幹線でビュッフェ車を見ることが出来ましたが、食堂車が健在なヨーロッパでは列車内での給食設備は重要な位置にあるようですね。日本では北斗星などの夜行列車の一部を除いてなくなってしまった食堂車ですが、車窓を見ながら食事をするという旅はもはや日本では難しい状況のようです。 しかしこれといって欲しいものもなく、特に何も買わずに自席へ戻りました。何もすることがなく、単調な風景を見ているうちに眠くなってしまいました。

ユーロスターの車窓
11時を過ぎ、列車は次第に減速をし始めました。フィレンツェの文字が書かれた駅名板の駅を通過し、列車はフィレンツェの市内へ入ったことがわかりました。こうして列車は、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着しました。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着した「ユーロスター」
フィレンツェ駅はテルミニ駅や上野駅と同様、くし型の駅でした。日本では上野駅や大手私鉄のターミナル駅にしか見ることが出来ませんが、ヨーロッパの主要な駅ではこうした駅は今だ現役で、常に大勢の旅行者が大きな荷物をもって行き来している姿は、旅情を思わせてくれる風景ですね。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
いよいよフィレンツェの町へ繰り出します。町の様子はまた次の記事で書くことにします。
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