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2007.01.14

人車が走る街~松山

 くりでんに乗った後は特に予定を立てておりませんでしたが、まだ帰路に着くには早い時間でしたので、松山町で途中下車しました。かつてここから松山人車軌道という鉄道が伸びておりました。人車は人の手でトロッコを押して走らせる鉄道のことで、今から見ればかなり原始的なスタイルですが、明治時代にはこうした鉄道が至るところで見られたようです。特に有名なのが、小田原と熱海の間を走った豆相人車ですね。こちらは東海道本線が出来るまでの間、熱海の温泉へ行く行楽客の貴重な足でした。

 この鉄道が出来たのが1922年ですから、かれこれ80年以上が経過しておりますが、ご他聞にもれず経営の悪化から昭和4年には廃止されてしまいました。手元にある宮脇俊三氏編著「鉄道廃線跡を歩くⅣ」に松山人車軌道について記されているとおり、すでに廃止になってからかなりの年月が経っているため、廃線跡を窺い知る遺構を見ることは難しいようですが、終着駅があったところが古い町並みを今も残しているところということなので、歩いてたどってみることにしました。

 駅周辺は区画整理された住宅街が広がっているため、人車の遺構を見ることが出来ませんでした。「鉄道廃線跡を歩く」を片手に人車が走ったルートに沿って道を歩くことにしました。途中郵便局に立ち寄り、しばらく行くと古い家の町並みが現れ、私はここで左に折れました。ここから町の中央通りが延々と続いていますが、この通りに沿って人車のレールが敷かれていたようです。古い蔵などがありましたが、やはり人車の跡は確認できませんでしたね。

Matsuyamatown_070110
松山の町並み。かつてここを人車が走っておりました。

 で、近くにある「ふるさと歴史館」という施設に行ってみました。ここには復元された人車の車両が展示されておりました。マッチ箱のような小ぶりの車両ですが、これに乗客が乗って、車夫がトロッコを押してたんですねぇ。

Matsuyamajinnsya
小ぶりな人車

 このトロッコ、実は神田にあった交通博物館にも展示されていたのを見たことがあります。実際に中に入ることが出来たんですけど、ほんと小さいので頭がぶつかってしまいそうでした。

 以上、人車跡を散策したレポートですが、やはり廃止されてからかなりの年月が経っていることもあって、廃線跡を探索するというわけには行きませんでした。しかし、観光化されていないのんびりとした町並みなので、仙台からの日帰りにはちょうどいいところですね。今回は行けませんでしたが、近隣には酒の博物館もあるので、こちらも面白そうです。


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コメント

松山に行ったのですか。私の叔母が住んでおります。少し山よりに走れば三本木、私の父の故郷です。

松山といえば名酒「一の蔵」ですね。まだ級数があったころ、ここの無鑑査はポリシーを感じました。

投稿: SATO | 2007.01.18 00:33

 こんばんは。コメントが遅くなってしまい申し訳ありません。

 松山に身内の方がいらっしゃったんですね。以前、JTBから出していた「旅」に松山町のことを書いていたのを見て、一度訪ねてみたいと思っておりました。松山町の駅から少し離れていますが、落ち着いた町並みでのんびりと歩くことが出来ました。

 また、松山町の駅の待合室に、「一の蔵」と書かれた看板があったのを見て、ここがふるさとであることを知りました。ここの資料館もあったんですが、残念ながらタイムアウトで訪ねることができませんでした。次回はたずねてみたいですね。

投稿: mattoh | 2007.01.26 22:22

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