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2007.06.17

平渓線小旅遊~菁桐駅

 いよいよ台湾初日の目的だった平渓線の旅について書きたいと思います。台北から乗ってきた莒光号が瑞芳に到着。私のほか、通路に立っていた乗客の多くがここで降りてきました。やはり台北からの週末の小旅行には平渓線はぴったりなんでしょうね。そんなわけで、平渓線の列車が発車する隣のホームへ通じる地下通路は、莒光号から降りた乗客でごった返していました。私も人混みに揉まれながら何とかホームへと到着です。

瑞芳駅名板
行楽客でごった返す瑞芳駅に到着

 次の菁桐行きは10時15分。列車が来るまでの間、女性のグループやカップルがお互いの写真を撮りあうなどして過ごす様子は、日本でも見慣れた光景ですね。やがて台北方面から、黄色い車体のディーゼルカーが近づいてきました。元々週末の観光地の列車に乗るわけで座っていこうということはさらさら考えていませんでしたが、幸運にもドア部分が自分の目の前のところで停まったため、かろうじて座席を確保。これで一安心したところで、菁桐行きのディーゼルカーは瑞芳を出発しました。

ディーゼルカー@瑞芳
平渓線のディーゼルカーに乗り込み出発

 平渓線は日本が統治していた1929年に石炭運搬の専用線として開通しましたが、開業後まもなくして台湾総督府に買収され、旅客運転が開始されました。しかし、炭鉱での採掘がままならなくなり、現在では旅客のみの運行となりました。こうした路線は日本でもあちこちで見られ、中には廃止に追い込まれた路線もありますが、観光路線として今後の活路を見出そうとしているところは、同様の歴史を持つわたらせ渓谷鉄道などにも通じるところがありますね。

 さて、菁桐行きディーゼルカーは2つ目の三貂嶺に到着。ここが東部幹線との分岐駅になっています。しかしなかなか発車しないので、どうしたものかと思ってましたが、10分ほどして反対側のホームに我々が乗っているのと同じディーゼルカーが到着。どうやらここで行き違いだったようで、到着するとすぐに発車しました。これでいよいよ平渓線に入ります。

平渓線車窓
川に沿いながら走る平渓線の車窓

 東部幹線の線路と別れ、単線区間へと入ってきたディーゼルカーは、木々が生い茂る深い山の中へと入っていきました。このあたりはどこか吾妻線やわたらせ渓谷鉄道と同じような風景でしたね。周りの乗客も山深い車窓を見ながら、手持ちのカメラでお互いを撮り合いしていました。

 大華を過ぎると、右手に十分瀑布という雄大な滝のあるあたりを走ったはずなんですが、反対側に座ってしまったせいか見ることが出来ませんでした。何でも「台湾のナイアガラ」と称されるほどの滝なので、ぜひとも見たかったところでしたが、結局時間の都合でこちらは見ることが出来ませんでした。

 こうして、いよいよ沿線中心の観光名所である十分駅に到着しました。ここで周りの乗客のほとんどが降りていったため、車内に残っていたのは4、5人程度となってしまいました。十分は帰りに降りてぶらぶらしてきましたので、こちらについては別の記事で書こうと思います。

 これでローカル線らしい車内になったディーゼルカーはさらに奥へと進み、11時過ぎに終点菁桐に到着しました。

菁桐駅名板
菁桐に到着

 列車はすぐに折り返してしまうようなので、一本落として駅周辺をぶらぶら散策することにしました。実はここ菁桐については事前に何も調べてなかったもんで、1時間ほどの間どうやって時間を潰そうか頭を痛めてたんですが、駅に着いてみて、思っていた印象とは全く違っていたのに愕然としてしまいました。駅前にはこじんまりとした土産物屋が並び、おまけに駅の隣には、「鉄道故事館」と称する鉄道グッズを販売する店がありました。これだったら十分時間を潰せると思い安心したところで、さっそくその鉄道故事館へ入ってみました。

 店内には、台湾の鉄道関連のグッズが所狭しと並んでいて、中には硬券のきっぷのレプリカや根付ストラップ、果てには時刻表まで置いてありました。もちろん私もあれこれ見繕ってお土産を買ってきましたが、日本やヨーロッパだったらいざ知らず、アジア圏でこうした鉄道グッズを扱う店があるとは思いもよりませんでした。

菁桐鉄道故事館
鉄道グッズを販売する「鉄道故事館」

駅員人形@菁桐
店先に鎮座する駅員人形

 この後は駅周辺を散策。やしの木を見て「南国に来たんだなぁ」としみじみ思いつつ、再び駅前に戻ってきました。駅の反対側に目をやると、かつて採掘した石炭を貨物に積むときに使うホッパーの跡がありました。その上部が現在はオープンカフェになっていたので、線路を跨いで(笑)、ホッパーの前までやってきました。トラックを改造した売店では、「鉄道珈琲」なるメニューがあったので、どんなもんかと思いそれを頼んでみました。それを持って、ホッパー跡のオープンカフェへ上がってみましたが、コーヒーは別段変わらない味でしたcoldsweats01

菁桐駅構内
ホッパー跡のオープンカフェから見た菁桐駅の構内

鉄道コーヒー@菁桐
これが鉄道珈琲。味は普通のコーヒーでした。

 その後は駅舎を見たり、ホームでぶらぶらしながら過ごしました。ここ菁桐駅の駅舎はどこか日本のローカル線の駅を思わせる作りでしたが、それもそのはず、日本統治時代に建てられた駅舎です。日本でも見ることが少なくなった木造の駅舎ですので、末永く大事にして欲しいものですね。

菁桐駅舎
どこか懐かしい(?)菁桐の駅舎

 やがて瑞芳方面から、先ほど乗ってきたのと同じ型のディーゼルカーがやってきました。この列車が12時23分発瑞芳行きで折り返します。今度は行くときとは違い車内はガラガラでした。冷房がぎんぎんに効いた車内で揺られること15分ほど、次の目的地である十分に到着しました。なお、十分周辺の様子などは、次の記事で書きたいと思います。

# 画像の差し替え、および加筆修正しました(2012.9.23)

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コメント

こんばんは。

いや~外国ってまだ訪れたことないので未知の領域です(汗 写真の車両のような日本の車両と通ずるデザインを持つ車両や、103系、東急8000系といった日本型車両の進出もあり、いってみたいなとは思うのですが・・・いつになりますやら。

ところで、メールを送信させていただいたのですが届いていますでしょうか。

投稿: でんしゃ | 2007.06.17 20:24

 こんばんは。コメントありがとうございます。

 日本ではもう体験できない汽車旅が体験できるというのが、海外の鉄道の楽しさといえるかもしれませんね。その一つが客車列車の旅と思いますが、日本だともうブルトレしかありませんからね。

 実は今回乗ったディーゼルカーですが、日本車輌製であります。その証拠に製造銘板の画像を撮ってありますので、次回ご紹介したいと思います。

投稿: mattoh | 2007.06.19 22:39

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