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2008.02.07

惜別~三木鉄道

 京都市交東西線を無事完乗した私は、花園から山陰本線の普通電車で再び京都へ戻ってきました。ホームにあったうどんやで昼食を済ませ、これから新快速に乗るべく東海道本線の下りホームへ。この後は一気に三都を通り過ぎ、この春の廃止が決まっている三木鉄道に乗車します。

 国鉄三木線から転換し、第三セクターの鉄道として再スタートを切った三木鉄道ですが、業績が一向に好転しない状況のまま、ついに廃止が決定してしまいました。そんな三木鉄道に私が初めて乗ったのは、今から12年前の正月。この時はJR東海エリアのこだま号や在来線の特急が1日乗り放題のきっぷを使って乗ってきましたが、日帰りだったためにハードスケジュールとなってしまい、ただ乗ってきただけという感じでした。そんなわけで今回は、沿線の風景を目に焼付けながら汽車旅を楽しむことにしました。

 途中乗り換えたり途中下車したりしながら、加古川線の乗換駅である加古川までやってきました。駅に降り立ち驚かされたのは、高架化されすっかり変わってしまった駅の様子でした。最後に加古川駅にやってきたのは、まだ加古川線が電化される前でちょうど高架化工事が行われていた頃で、やはり私にとっては平屋の駅だった頃のイメージがまだ残っていますね。加古川線のホームの外れには裏口があって、ここは券売機が未設置だったため、硬券入場券を買うことが出来ました。水色に塗られたキハ30系やキハ23系といった国鉄型のディーゼルカーが行き来していた頃のことを思うと、今の変わり様は驚かされますね。

 さっそく加古川線乗り場へと向かいます。階段を上がるとちょうど電車が入ってきたところで、階段を下りてくる乗客にそれ違いながらやってきました。停まっていたのは125系。小浜線や加古川線などここ数年の間に電化された路線に投入された車両で、いずれも電化前に乗ったきりなことから、今回この125系に乗るのは初めてでした。さっそく乗り込みましたが、通路に乗客が立っていてあいにく座席はふさがっていました。そこで、やむなく最後部のドア付近に立つことになりました。

 こうして加古川を後にした電車は、高架の加古川駅を出ると大きく左にカーブし、日岡、神野と加古川の市街地にある駅をこまめに停車しながら三木鉄道の乗換駅である厄神に到着しました。

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125系勢ぞろい(厄神)

 さっそく三木鉄道の乗り場へ向かいます。ホームにはすでに1両のレールバスが停まっていて、先に来ていた乗客が銘々写真を撮っていました。やはり廃止間近なこともあって、乗車目当ての乗客の姿が目立ちましたね。今回は平日だったからか比較的余裕を持って行動することが出来ましたが、これから3月末の廃止までお名残乗車目的のお客さんが多くなると思われ、事故などないよう心がけてもらいたいものです。

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発車を待つ三木鉄道のレールバス(厄神)


 発車時刻が近づいてきたところでレールバスに乗り込むと、すぐに出発しました。厄神を出ると、のんびりとした田園地帯の中をレールバスはひた走ります。停車する駅はいずれも無人駅で、レールバスが走り去った後に一人で過ごすとかなり心細い気持ちになりそうな感じでした。もっと時間があれば降りてみたいところですが、4時までに三木駅まで行きたかったため、そのまま車内に留まりました。

 一方その車内には、四季折々の様子を撮影した沿線の写真が展示されていました。関東に住むものにとってはあまり馴染みのない路線ですけど、車内に展示された写真を見ると、豊かな沿線の表情が感じられますね。

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単線のローカル線

 そんな状況の中、高木を出て数分ほどで終点の三木に到着しました。到着後、駅構内の様子を観察していましたが、前回乗り潰し目的で乗って帰ってきた状況の中でもこの三木駅の様子だけはさすがに記憶がありましたね。思った以上に広い構内ではレールバスが1両休んでいて、かつての華やかな頃の姿を留めていました。

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終点三木駅の様子

 一通り確認してから今度は待合室へ。改札口は現代の駅では必ず見かける自動改札機や行先表示機などがなく、昔ながらの駅の様子が残っていましたが、すぐ隣の窓口では三木鉄道のグッズが各種売られていました。そんなローカルムードたっぷりの駅舎の外へ出てみると、入口の脇に立てかけられていた廃止を伝えるお知らせが、三木鉄道が廃止されることを改めて認識させてくれました。

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三木駅

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三木駅の改札は昔の味わい

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廃止を伝える看板

 これで三木鉄道のお名残乗車は無事終了。この後は、駅のすぐ近くにある三木福井郵便局で貯金と風景印の押印をしてきました。時刻は4時前。まだ日も高かったので、今度は線路の外から三木鉄道の様子を観察することにしました。

 ぐるっと遠回りしながら、500メートルほど行ったところにある踏切までやってきました。見通しもよさそうなこの場所で待っていると、三木駅から発車した厄神行きのレールバスが近づいてきました。

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三木駅を発車する厄神行きレールバス

 この後、厄神からの折り返しがやってくるまでしばらく時間がありましたので、高木駅までのんびりと歩いてみることにしました。先ほどの踏切から住宅街の一角を抜けると高木駅に到着。ホーム一本だけの無人駅で、いかにもローカル線の駅といった風情でした。駅のそばには昔懐かしいホーロー看板もあり、これを背景にレールバスでもと思いましたが、今ひとつ光の具合がよくなかったため、駅前で構えることにしました。

 やがて、厄神方面からレールバスが近づいてきました。

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高木に到着

 こうして三木鉄道のお名残乗車を無事終了し、帰りは神戸電鉄に乗って戻ることにしました。神戸電鉄の三木駅へ向かう途中、住宅街の一角に「国鉄三木駅前」と書かれた古い看板があることに気がつきました。この看板、転換前の三木線の頃からあったと思われますけど、今の様子だと廃止後も生き続けるようですね。

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「国鉄」の文字が躍る看板

 日もすっかり傾いた午後4時半前、20分ほどのところにあった電鉄三木駅から神戸へ向かいました。

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コメント

三木鉄道の車両、

駅舎、駅表などは、

廃線後は、

保存されるんですか。

教えてください。

投稿: 大阪市民 | 2008.02.10 19:21

 こんばんは。コメントありがとうございます。

 廃止まであと1ヶ月半となりました。おそらくお名残乗車をしに訪れるファンの姿も日増しに増えてくると思いますが、事故なく最後の日を迎えることが出来るよう祈りたいところです。

 さて、駅舎を始め各施設が廃止後どうなるか気になるところです。先日常磐線で石岡駅を通り過ぎた際、去年3月に廃止された鹿島鉄道の線路やホームが跡形もなくなくなっていたのに驚きました。廃止されて1年近くが経とうとしていますが、ホームや引込線があったところはすっかり整地されてしまい、あそこに線路があったことすら忘れ去られそうな感じでした。三木鉄道の跡地がどうなるかはわかりませんが、何らかの形で鉄道が存在していたことを残して欲しい気持ちもあるのが正直なところです。ただこれも外部の人間が思っていることですので、見守るしかありません。

投稿: mattoh | 2008.02.12 22:32

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