今回は喧嘩両成敗でしょう
大関琴欧洲の初優勝で幕を閉じた大相撲夏場所ですが、千秋楽結びの両横綱による一番は、それまでの熱戦が一気に冷めてしまうような内容となってしまいました。勝負は朝青龍の突き落としに白鵬がばったりと手をついてしまうというなんともあっけない結果でしたが、その際勢い余って白鵬の体を朝青龍が押したところ、白鵬が土俵上で睨み返すという前代未聞の事態となってしまいました。そのときは席を外していたので、後でVTRを見てみましたが、ここが土俵でなければ取っ組み合いの喧嘩になっていたことは明白で、横綱同士によるあまりの醜態には、正直言葉も出てきませんでした。
場所後、当然ながら協会はこの一番に対してあれこれ協議をしましたが、北の湖理事長の当初の判断には耳を疑ってしまいました。何と非は白鵬のみにあるというものでした。もちろん横綱審議委員会からも苦言が呈されたことはいうまでなく、結局は両横綱を呼んで注意を促すことになったわけですが、朝青龍のダメ押しは今に始まったことではなく、再三それに対しては多くの識者から苦言が呈されていたので、今回の場合はたとえ流れの中であったとしても注意を促すのは当然のことでしょう。もちろん睨み返した白鵬に対しても注意をするのは当然ですが、今回の場合は両者とも横綱という頂点にいる力士なので、なおさら理事長の最初の見識には?と言わざるをえません。
そういえば去年だったか、大関千代大海と露鵬の対戦でも、勝負が決着した後に土俵下で言い合いになるという事態もありましたが、何か最近の相撲界の空気が以前とは異なっている気がしてならないのは、自分だけでしょうか?時津風部屋での暴行事件や去年の朝青龍問題も含め、何かすっきりとしない空気を感じざるを得ません。とはいうものの、来場所もおそらくは相撲を中継で見るであろうと思いますので、観ている側を裏切るようなことのない面白い相撲を期待したいところです。
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コメント
こんばんは。
* 北の湖理事長の当初の判断には耳を疑ってしまいました。
これは理解できない判断でしたね。喧嘩両成敗が妥当なところです。どちらかひとりのみを罰すならば、ダメを押した朝青龍関ですね。
投稿: たべちゃん | 2008.06.01 23:15
こんばんは。コメントありがとうございます。
琴欧洲の優勝というまさかの結末だった夏場所でしたが、今場所も優勝を争うであろう両横綱があそこまで崩れるとは予想できませんでした。それだけに、千秋楽でのあの失態は残念でしたね。この時点ですでに優勝は決まっていましたが、取組みを含め横綱らしい土俵での姿勢を見せてもらいたかったところです。
投稿: mattoh | 2008.06.03 22:04