【7/18】三陸夫婦旅その5~三陸鉄道
11時過ぎ、JRの駅に隣接する三陸鉄道の宮古駅にやってまいりました。すると入口の上には「宮古駅」の駅名と並んで名の知れた住宅メーカーの名前が記されていました。これは経営が苦しい三陸鉄道が少しでも増収に役立てようと駅名看板の命名権を募集したもので、年間30万円とのこと。こうしたネーミングライツの募集はプロ野球でも見かけますが、鉄道の駅名に企業名を入れるというのは初めてですね。
命名権募集により企業名が駅名に入った宮古駅
さっそく窓口でこれから使用する1日フリー乗車券を手に入れました。このきっぷは大人が1枚2,000円なんですが、宮古から久慈までの片道運賃は1,800円なので、単純往復するだけで元を取ることができます。また普段は日曜祝日のみの発売ですが、10月一杯までは土曜日にも利用できます。
これで準備が整ったので、改札が行なわれるまでの間、待合室にあった三鉄ゆかりのみやげ物コーナーを見ながら暇つぶししました。ここには三陸の特産品をはじめ三陸鉄道関連のグッズが所狭しと並んでいましたが、やはり一番は「久慈ありす」ですね。鉄むすフィギュアやキャラソンのCDもあり増収に一役買っていますが、ここはこちらも増収に協力すべく、すでに購入済みではありましたが、久慈ありすのフィギュアを一体買い求めました。
そんな中、待合室の壁には久慈ありすとVol.8のキャラクターである釜石まなが描かれた巨大なポスターもありました。このポスターは発売されていることは公式サイトなどで知ってはいましたが、何分持ち運びに不便な上、2枚1セットで3000円と結構なお値段がすることと、自宅に張るスペースがないことから断念といたしました。
鉄道むすめの三鉄キャラである久慈ありすと釜石まな
発車間近になったので改札が始まりホームへ。しかし乗り場はすぐ目の前ではなく、JRのホームへと案内されました。次の11時18分発久慈行きは南リアス線の盛が始発で、釜石からはJR山田線に入り宮古へとやってまいります。やがて釜石方面から三陸鉄道の3両編成のディーゼルカーがこちらに近づいてまいりました。
山田線からやってきた三陸鉄道のディーゼルカー
3両編成とはいっても、最後部1両は回送扱いで、真ん中の車両はリクライニングシートを装備していました。我々はこの真ん中の車両に乗り込み、ゆったりと三陸鉄道の汽車旅を楽しむことといたしました。
宮古を出た列車はしばらくすると山田線から離れ右に大きくカーブします。この三陸鉄道の大きな特徴はやたらトンネルが多いことですね。海岸線も途中の田野畑あたりまで行かないと見ることが出来ず、しばらくはトンネルに入ったり出たりを繰り返します。
やがて三陸の景勝地の一つである北山崎の最寄り駅である島越を過ぎた辺りで海岸線が現れ、安家川にかかる大きな橋を渡ります。この川は鮭が遡上する川だそうで、その旨が車内放送で紹介されていました。
安家川鉄橋から海岸線を望む
列車は久慈へ向けて快適に走行していましたが、野田玉川という無人駅に到着しました。実はこの駅は過去に2度降りたことがありまして、駅から歩いて10分くらいのところにあった野田ユースホステルに宿泊するためでした。元々学校の校舎だった建物をユースホステルとして利用した施設でしたが、8月にも関わらず夜になると寒くて寝るのもつらかったのを記憶しています。しかしそのユースホステルもずいぶん前になくなってしまったようで、当時と変わっていない対面式の無人駅がそのときのことを思い出させてくれました。
こうして列車は12時44分、終点の久慈駅に到着しました。この駅は'90年に周遊券で旅した際、八戸線からすぐ三陸鉄道に乗り換えてしまったため、駅周辺の様子は全く記憶がありませんが、一つ残念だったのが当時JRでも健在だった硬券入場券がたまたま売り切れで買えなかったことでした。その代わりに隣の駅までの硬券乗車券があったのでそれを記念にしましたが、そのことが今も心残りですね。
久慈駅。こちらはJRが管理しています。
三陸鉄道を代表する36-100形ディーゼルカー
”さんりくしおさい”の愛称を持つ36-600形
まずは窓口で久慈ありすのイラストが入った絵馬の格好をした記念乗車券を買い、続いて以前紹介したコミック「鉄道むすめ~Terminal Memory~」発売記念スタンプキャンペーンのスタンプを押印しました。
広電に続き2個目のスタンプを押しました
窓口にはこんな色紙が・・・
この後は、2時から久慈市内の名所を巡る「琥珀ロマン号」に乗車する予定ですが、長くなってきましたので、ここで一旦切ることといたします。
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